実話をもとにした野球映画
- 42~世界を変えた男~
- ホームランが聞こえた夏
- オールド・ルーキー
- ミリオンダラー・アーム
- マネーボール
など、様々な作品がある。
野球映画レビュー 42~世界を変えた男~
様々な野球映画がある中で、『42~世界を変えた男~』はいろんな意味で考えさせられる。
フィールドオブドリームスも良いが、ドリームではなく、こちらは、リアルな現実で、かなり、ささった。現在はそこまでの差別はないと思いたいが、過去のプロ野球の世界を見せている作品である。
色んな人から野次を飛ばされますが「野次」では片づけてはいけない程酷い言葉ばかり
でこんなことが許されていた時代があったとは・・
生活圏での差別はもちろん、試合中の差別的な言葉は耳を塞ぎたくなる。
フィリーズ戦、チームメイトが歩みより、今日は家族がきている、自分がどんな人間か見てもらいたいんだ。と、セカンド付近で抱き合う二人。ここがピークだった。涙があふれた。
でも、それがあって最少はジャッキーを受け入れなかったチームメイトの気持ちが徐々に変わっていく。皮肉なことだけど、チームの力は偉大だ。
GM がなぜあそこまで?という疑問もあったけれど、ジャッキーの忍耐力と同じくらいリッキーの熱意もあったからこそと思いました。
現在でも有色人種への差別が残っているのに当時のことを考えると本当にすごいことをした人だなー、と実感。
世界を変えたのは、ジャッキーでありオーナーのリッチーでもあった。右頬を打たれたら左頬を出せばいい。キリスト教からの言葉は深い。
リッチーは、最初にやり返さない勇気を持てという。覚悟は最初から、にじみ出ていた。
フィリーズのオーナーが試合放棄する電話をかけてきたが、死んだときに神の前で審判を受けるときに、黒人だったから、フィリーズは出なかったと言えるのか!と言い放つ迫力。最高だ。
また、白人の子がジャッキーのしぐさを真似していた話をしたがこれもまた世界を変えた象徴的なシーンだ。
そして、彼が、ジャッキーに、最後に黒人の親しい友人を守れなかったことが原動力だった子を告白するシーンも感動を誘う場面でもあった。
70年以上前とくらべたら今はだいぶマシになったとは思うが、完全になくなったわけではないことは、ちょいちょいある事件でも明らかだ。
なくなる日はくるのであろうか?
野球シーンは本当によくできていた。
みんな本格的な野球の技術があるのは、一目瞭然だし、野球の臨場感も伝わる。
何をとっても、ツッコミどころのない良くできた映画だ。